人生後半だからこそ、「書く時間」を持ってみる
「最近、何となく毎日が過ぎていくな」
そんなふうに感じることはありませんか。
仕事や子育てに追われていた頃は、毎日の予定が自然に決まっていました。
ところが、人生後半になると、以前より自由な時間が増える一方で、
「今日は何をしたんだろう」
「最近、何となく張り合いがないな」
と感じることがあります。
そんなときに、私が意外といいと思っているのが「日記を書くこと」です。
日記というと、毎晩きちんと文章を書くものを想像するかもしれません。
でも、そんなに難しく考える必要はありません。
その日にあったことを一言書く。
今日感じたことを少し残す。
「今日はこんなことを知った」と書いてみる。
それだけでもいいのです。
人生後半の日記は、過去を記録するためだけのものではありません。
今の自分を知り、これからの暮らしを考えるための時間にもなります。
日記は「記録」よりも、自分を見つめる時間
日記というと、
「今日は朝7時に起きた」
「買い物に行った」
「夕食は○○だった」
というように、一日の出来事を記録するものだと思う人もいるでしょう。
もちろん、それでも構いません。
ただ、人生後半の日記では、出来事だけでなく「自分がどう感じたか」を書いてみるのもおすすめです。
例えば、
- 久しぶりに友人と話して楽しかった
- 昔好きだった音楽を聴いたら懐かしかった
- 近所を歩いたら気持ちよかった
- 本を読んで知らないことを知った
- 今日は少し疲れていた
これだけでも立派な日記です。
書いてみると、自分が何を楽しいと感じているのか、何に疲れているのかが、少しずつ見えてくることがあります。
私自身、長く整体の現場にいると、「体の状態は毎日同じではない」ということを感じます。
そして、それは心や暮らしについても同じではないでしょうか。
昨日の自分と今日の自分は、少し違う。
その小さな変化に気づくためにも、書く時間は役立つのだと思います。
「今日、何を感じたか」を一行だけ書いてみる
日記を始めるときに、一番おすすめしたいのは、最初から長く書こうとしないことです。
一冊のノートを用意して、最初のページに今日の日付を書く。
そして、
「今日、一番印象に残ったこと」
を一つだけ書いてみる。
これなら、数分でできます。
例えば、
- 久しぶりに散歩をした
- 面白い本を見つけた
- 友人から電話があった
- 新しい料理を作った
- 昔の写真を整理した
この程度で十分です。
文章が苦手なら、単語だけでも構いません。
「散歩・桜・気持ちよかった」
これだけでも、その日の自分の感覚は残ります。
そして、こうした小さな記録が積み重なると、あとから読み返したときに、自分の生活の変化にも気づきやすくなります。
日記を書くと「自分の興味」が見えてくる
日記の面白いところは、書いているうちに「自分が何に興味を持っているのか」が見えてくることです。
例えば、一週間の日記を読み返してみたら、
「本のことを何度も書いている」
「散歩のことが多い」
「昔の音楽について書いている」
ということがあるかもしれません。
それは、今の自分が興味を持っていることのヒントです。
そこから新しい趣味が始まることもあります。
人生後半から何かを始めたいけれど、「何を始めればいいのか分からない」という方は、以前の記事で紹介した「新しい趣味を探す」という考え方も参考になります。
日記は、自分の中にある「ちょっとやってみたい」を見つけるための小さな道具にもなるのです。
書くことで「学び」が残る
人生後半の日記には、もう一つ面白い使い方があります。
それは、その日に学んだことを書いておくことです。
例えば、本を読んで新しいことを知った。
スマートフォンで調べものをした。
誰かとの会話から、知らなかったことを教えてもらった。
そんな経験があれば、たった一行でも書いておく。
すると、日記が単なる生活記録ではなく、自分だけの学びの記録になっていきます。
人生後半の学びは、学校のように机に向かって勉強することだけではありません。
「知りたい」と思ったことを調べる。
興味のある本を読む。
新しいことを試してみる。
そうした小さな経験も立派な学びです。
「学び直しに遅すぎることはありません」というテーマでも書きましたが、人生後半だからこそ、自分の興味から始める学びがあります。
「学び直しに遅すぎることはありません|人生後半を豊かにする学びの見つけ方」
日記は、その学びを自分の中に残しておく場所にもなります。
読書を日記につなげてみる
日記を書くなら、読書との相性もとてもいいものです。
本を読んだあとに、
「面白かった」
だけでも書いておく。
さらに、
「この考え方は自分にも当てはまるな」
「この部分は少し違うと思った」
「昔の自分だったらどう考えただろう」
など、一言感想を残してみる。
それだけで、本を読む時間が少し深くなります。
読書そのものを人生後半の楽しみにしたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
「毎日が少し楽しくなる読書習慣|本との出会いが人生を広げる」
本を読む。
感じたことを書く。
また次の本を読む。
こうした小さな循環ができると、日々の中に自然な「学びの時間」が生まれてきます。
スマートフォンで日記を書く方法もある
「日記を書いてみたいけれど、字を書くのが面倒」
という方もいるでしょう。
そんな場合は、紙のノートにこだわる必要はありません。
スマートフォンに一言だけ記録する方法もあります。
スマホのメモ機能を使ってもいいですし、音声入力を使う方法もあります。
「今日は散歩をして気持ちよかった」
と話すだけなら、文字を入力するより楽な人もいるでしょう。
スマートフォンは、単に電話や連絡をするための道具ではありません。
調べる、学ぶ、記録する、写真を残す。
使い方次第で、人生後半の暮らしを支える道具になります。
ただし、スマートフォンで日記を書く場合も、「毎日きちんと記録しなければ」と考える必要はありません。
一言でも、思いついたときだけでもいいのです。
日記は「未来の自分」への小さな手紙
日記を書き続けていると、ある日ふと読み返したくなることがあります。
数か月前の自分は、何を考えていたのか。
何を楽しんでいたのか。
何に悩んでいたのか。
どんなことに興味を持っていたのか。
読み返してみると、意外な発見があります。
「この頃はこんなことを気にしていたんだな」
「ここから少し変わったな」
「この頃に始めたことが、今も続いているな」
そんなふうに、自分自身の歩みを見ることができます。
だから日記は、単なる記録ではありません。
未来の自分に向けて残しておく、小さな手紙と考えてもいいのではないでしょうか。
「毎日書く」にこだわらなくていい
日記を始めるとき、多くの人が最初につまずくのが、
「毎日続けられない」
ということです。
でも、毎日書かなければ日記ではない、という決まりはありません。
週に数回でもいい。
何かあった日だけでもいい。
一週間まとめて書いてもいい。
大切なのは、続けることそのものを目的にしないことです。
日記は、自分のために書くもの。
誰かに提出するものではありません。
「今日は書きたくないな」と思ったら、休んでもいいのです。
そして、また書きたくなったら再開すればいい。
人生後半の習慣は、こうした「無理をしない余白」も大切だと思います。
まずは今日、一行だけ書いてみる
日記を始めるなら、特別なノートを買う必要もありません。
手元にあるノートでも、スマートフォンでも構いません。
そして今日の日付を書いて、
「今日、一番印象に残ったこと」
を一つだけ書いてみてください。
「久しぶりに友人と話した」
「本を一冊読んだ」
「天気がよかったので散歩した」
「昔の写真を見つけた」
「新しいことを知った」
これだけでも十分です。
書くことで、自分の一日をもう一度振り返ることができます。
そして、その一日が「ただ過ぎていった一日」ではなくなります。
小さな発見が一つ残るからです。
書く時間は、人生後半を整える時間になる
人生後半は、何かを「増やす」だけが大切なのではないと思います。
これまでの経験を振り返る。
今の自分を知る。
これからやってみたいことを考える。
そして、本当に大切なものを少しずつ選んでいく。
日記を書く時間は、そんなことを考えるきっかけになります。
健康について考える日があってもいい。
新しい趣味について考える日があってもいい。
本を読んだ感想を書いてもいい。
誰かとの出会いや会話について書いてもいい。
その一つひとつが、これからの自分の暮らしを考える材料になります。
私が長く整体の仕事をしてきて感じるのは、体を整えることも、暮らしを整えることも、結局は「今の自分に気づくこと」から始まるということです。
日記は、その気づきを残すための、とても小さな方法です。
人生後半だからこそ、自分の時間を残していく
若い頃は、未来のために頑張ることが多かったと思います。
仕事のため。
家族のため。
生活のため。
もちろん、それは大切な時間でした。
でも人生後半になったら、そこにもう一つ、
「自分のための時間」
を加えてもいいのではないでしょうか。
日記を書く時間は、そのための小さな習慣です。
何を書いてもいい。
毎日でなくてもいい。
きれいな文章でなくてもいい。
今日の自分が感じたことを、一行だけ残しておく。
その積み重ねが、いつか自分の人生を振り返るための大切な記録になるかもしれません。
まずは今夜、ノートを一冊開いてみませんか。
「今日、私は何を感じたかな?」
その答えを一行書くところから、人生後半の新しい習慣を始めてみましょう。
関連記事
この記事を書いた人
70’spapa
43年間、整体の現場で多くの人生に寄り添う中で、 体だけではなく、心や暮らし、人とのつながりが人生を支えることを学んできました。
このサイトでは「健康」「学び」「出会い」「終活」を通して、 人生後半をもっと自由に楽しむヒントを発信しています。