人生後半になると、
「新しい友達ができる機会が減ったな」
と感じることはありませんか。
仕事をしていた頃は、職場で自然に人と会い、仕事を通じて話す機会もありました。
子育てをしていた頃には、学校や地域のつながりもありました。
ところが、仕事や子育てが一段落すると、以前のように「人と出会う場所」が自然には生まれなくなります。
だからといって、
「今から友達を作らなければ」
と頑張りすぎる必要はありません。
人生後半の人とのつながりは、もっと自然でいいと思います。
大切なのは、いきなり親しい友人を作ろうとすることではなく、
「また会ってもいいな」と思える人との接点を少しずつ増やすこと。
今回は、人生後半から新しい友人や知り合いを作っていくための、無理のない方法を考えてみます。
「友達を作る」より「人と会う場所」を作る
新しい友達を作ろうと思うと、少し緊張するかもしれません。
「何を話せばいいんだろう」
「仲良くなれなかったらどうしよう」
「相手に迷惑ではないだろうか」
そんなことを考えてしまう人もいるでしょう。
そこで、最初から「友達を作る」と考えないことをおすすめします。
まずは、
「人と会う場所を一つ作る」
くらいでいいのです。
例えば、
- 近所の喫茶店
- 図書館
- 趣味の教室
- 地域の講座
- ウォーキングの集まり
- ボランティア
- カルチャーセンター
- 地域のイベント
などです。
そこへ何度か足を運んでいると、顔を覚えてもらうことがあります。
「こんにちは」
「今日は暑いですね」
そんな短い会話から始まる関係もあります。
友達というのは、最初から「友達」になるわけではありません。
顔見知り → 挨拶する人 → 少し話す人 → 一緒に何かをする人
というように、少しずつ距離が近づいていくことも多いのです。
「友達未満」の関係も大切にする
人生後半の人間関係では、私は「友達未満」の関係も大切だと思っています。
例えば、近所で会えば挨拶する人。
行きつけのお店で少し話をする人。
散歩中に顔を合わせる人。
趣味の教室で隣に座る人。
毎日の生活の中に、そんな人が何人かいるだけでも、暮らしの感じ方は変わってきます。
以前の記事でも、定年後のつながりについて、
「友達になる前の、あいさつできる関係」
の大切さを取り上げました。
👉 定年後の友達づくりは、あいさつから|友達未満のつながりが心を軽くする無理に親しくならなくてもいい。
でも、誰かと軽く言葉を交わせる。
それだけでも、人生後半の暮らしには小さな安心感が生まれます。
行きつけの場所があると、自然なつながりが生まれる
新しい友人を作る方法として、意外と簡単なのが、
「同じ場所に何度も行く」
ことです。
毎回違う場所へ出かけるよりも、一つの場所に通う。
すると、
「また来ましたね」
「今日は一人ですか?」
など、少しずつ会話が生まれてくることがあります。
これは喫茶店でも、図書館でも、地域の施設でも構いません。
以前の記事、
👉 行きつけの場所があるシニアは孤独をためこみにくい|小さな居場所の見つけ方でも、人生後半の「居場所」について書きました。
居場所というと、大げさに聞こえるかもしれません。
でも、
「ここに行けば誰かに会える」
と思える場所が一つあるだけでもいいのです。
趣味から始めると、話すことに困りにくい
「初対面の人と話すのが苦手」
という方なら、趣味をきっかけにする方法があります。
例えば、
- 写真
- 園芸
- 料理
- 読書
- ウォーキング
- 絵
- 音楽
- パソコン
- スマートフォン
- 歴史
- 地域散策
など。
共通の興味があれば、最初から相手の個人的なことを聞く必要がありません。
「その写真、きれいですね」
「この本、読まれましたか?」
「この花はどうやって育てるんですか?」
そんなところから会話が始まります。
これは人生後半の「学び直し」とも相性がいい方法です。
以前の記事でも、学びをきっかけに新しい世界が広がることについて紹介しました。
👉 学び直しに遅すぎることはありません|人生後半を豊かにする学びの見つけ方何かを学ぶ場所は、同時に「人と出会う場所」にもなります。
地域活動も、新しい出会いのきっかけになる
もう一つおすすめしたいのが、地域活動です。
町内会や地域のイベント、ボランティア、清掃活動、趣味のサークルなど、地域には意外と人と出会う機会があります。
もちろん、
「いきなり大きな役割を引き受ける」
必要はありません。
まずは見学する。
イベントに参加する。
一度だけ手伝ってみる。
それくらいで十分です。
地域活動には、「何かを一緒にする」という共通点があります。
そのため、ただ集まって話すよりも、会話のきっかけが作りやすいことがあります。
地域とのつながりをもう少し広げてみたい方は、こちらの記事も参考になります。
👉 地域活動に参加してみよう|一歩踏み出すと世界が広がる「聞き役」から始めてもいい
人とのつながりを作るとき、
「面白い話をしなければ」
と思う必要はありません。
むしろ、相手の話を聞くことから始めてもいいのです。
「それはいつから始めたんですか?」
「面白そうですね」
「私も少し興味があります」
この程度でも、会話は続きます。
以前の記事でも、
「会話が苦手なら、まず聞き役から」
という考え方を紹介しました。
👉 会話が苦手なシニアに合う人とのつながり方|聞き役から始める関係づくり人との関係は、話すのが上手な人だけが作れるものではありません。
相手の話に耳を傾ける。
それだけでも、十分なコミュニケーションになります。
昔の友人に連絡するのも「新しい一歩」
「新しい友人」と聞くと、初対面の人を思い浮かべるかもしれません。
でも、しばらく連絡を取っていなかった昔の友人に連絡することも、一つの方法です。
「元気にしているかな」
と思い出した人がいたら、
「久しぶり。元気?」
と短いメッセージを送ってみる。
それだけでも構いません。
すぐに会う必要もありません。
昔の友人との再会については、こちらでも詳しく書いています。
👉 昔の友人に連絡しづらいシニアへ|再会前に整えたい一言のハードル年月が経っているからこそ、昔とは違った話ができることもあります。
「一人でいたい時間」も大切にする
ここは、少し大切なところです。
新しい友人を作ることが良いからといって、いつも誰かと一緒にいる必要はありません。
一人で過ごす時間も大切です。
読書をする。
散歩をする。
好きな音楽を聴く。
日記を書く。
何もしないでゆっくりする。
そうした時間があるからこそ、人と会ったときに楽しく話せることもあります。
人とのつながりは、
「一人ではいけない」
という意味ではありません。
一人の時間と、人と過ごす時間。
その両方を自分に合うバランスで持つことが大切なのだと思います。
頼ることから、つながりが始まることもある
人生後半になると、
「人に迷惑をかけたくない」
と考える方も多いと思います。
私自身、長く整体の仕事をしてきましたが、真面目な方ほど「自分のことは自分で何とかしよう」と頑張りすぎる場面を何度も見てきました。
でも、ほんの小さなお願いをすることが、人との関係を作るきっかけになる場合もあります。
「これ、どうやるか知っていますか?」
「ちょっと教えてもらえますか?」
「一緒に行きませんか?」
そんな小さな頼みごとです。
以前の記事でも、
👉 頼るのが苦手な人ほど抱え込みやすい|小さなお願いから始める人生後半のつながり方というテーマを取り上げました。
頼ることは、必ずしも相手に負担をかけることではありません。
「教えてもらう」という形から、会話が始まることもあります。
インターネットでのつながりは慎重に
今は、インターネットを使って人と知り合う方法もあります。
SNSやオンラインコミュニティ、趣味のグループなどです。
遠くに住んでいる人ともつながれるのは、インターネットの大きな魅力です。
ただし、ここは少し慎重になりましょう。
プロフィールだけで相手を判断しない。
個人情報をすぐに伝えない。
お金の話が出たら距離を置く。
実際に会う場合は、人目のある場所を選ぶ。
「親しくなったから大丈夫」と思って、警戒心をなくさないことも大切です。
ネットでのつながりについては、こちらの記事でも確認しています。
👉 ネットで人とつながりたいシニアへ|安心材料を見分ける3つの視点「親友」を探さなくてもいい
人生後半の人間関係について考えるとき、
「何でも話せる親友が欲しい」
と思う人もいるかもしれません。
もちろん、それも素敵なことです。
でも、最初からそこを目指さなくてもいいと思います。
月に一度、一緒にお茶をする人。
趣味について話せる人。
散歩で会えば挨拶する人。
困ったときにちょっと相談できる人。
そうした関係がいくつかあるだけでも、暮らしは豊かになります。
人とのつながりは、一本の太い線だけではありません。
細い線が何本もつながっているようなものでもいいのです。
新しい友人との出会いは「小さな一歩」から
「新しい友人を作ろう」
と力を入れると、少し難しく感じます。
でも、
「来週、気になっていた場所に行ってみよう」
「いつもの店で一言話してみよう」
「地域のイベントを調べてみよう」
「昔の友人に短いメッセージを送ってみよう」
これなら、少しできそうな気がしませんか。
人生後半の人とのつながりは、急いで作るものではありません。
出会う場所に行く。
挨拶をする。
少し話す。
また会う。
その繰り返しの中から、自然な関係が生まれてくることがあります。
70’spapaから、最後に
私は長く整体の現場にいますが、健康というのは体だけの問題ではないと感じています。
食事や睡眠もそうです。
体を動かすこともそうです。
そして、人とのつながりもまた、毎日の暮らしを支える大切な要素の一つです。
だからといって、たくさんの友人を作る必要はありません。
一人の時間を大切にしながら、
「また会いたいな」
と思える人が少しずつ増えていく。
そんな人間関係で十分なのではないでしょうか。
もし最近、
「人と会う機会が減ったな」
と感じているなら、まずは一つだけ行動してみてください。
気になっていた場所へ行く。
誰かに挨拶する。
昔の友人に連絡する。
地域の活動を覗いてみる。
その小さな一歩が、思いがけない出会いにつながるかもしれません。
人生後半は、これまでの人間関係だけで生きる時間ではありません。
これから出会う人との時間も、まだ残っています。
焦らず、無理せず、自分らしい距離感で。
新しいつながりを少しずつ増やしていきましょう。
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この記事を書いた人
70’spapa
43年間、整体の現場で多くの人生に寄り添う中で、 体だけではなく、心や暮らし、人とのつながりが人生を支えることを学んできました。
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