スマホは「使いこなす」より「味方にする」
スマートフォンを持っているけれど、電話とLINEくらいしか使っていない。
そんな方も多いのではないでしょうか。
一方で、周りを見ると、スマホで写真を撮ったり、地図を調べたり、動画を見たり、買い物をしたり、分からないことを調べたりと、いろいろな使い方をしています。
すると、「自分ももっと使えたほうがいいのかな」と思うことがあります。
でも、私はスマホを使うときに、何でも覚えて「使いこなす」必要はないと思っています。
大切なのは、自分の暮らしに役立つ使い方を、少しずつ見つけること。
スマホは、難しい機械というより、これからの人生を少し便利にしてくれる道具です。
今日は、人生後半の暮らしの中で、スマホをもっと身近な味方にするための使い方を考えてみます。
まずは「今の自分に必要なこと」から使ってみる
スマホには、たくさんの機能があります。
カメラ、地図、天気、ニュース、動画、音楽、買い物、銀行、健康管理、電子チケットなど、できることを挙げればきりがありません。
けれど、全部を覚える必要はありません。
たとえば、
- 旅行先の場所を調べたい
- 家族に写真を送りたい
- 天気を確認したい
- 気になることを調べたい
- 昔好きだった音楽を聴きたい
- 料理のレシピを探したい
- 地域のイベントを調べたい
この中に「ちょっと便利そうだな」と思うものがあれば、そこから始めれば十分です。
私自身、年齢を重ねて感じるのは、便利さは「たくさん知っていること」より、自分に必要なものを知っていることのほうが大切だということです。
スマホも同じです。
使わない機能まで覚える必要はありません。
スマホが面倒になったら「情報量」を見直す
スマホを使っているうちに、最初は楽しかったのに、だんだん面倒になってきたということもあります。
通知がたくさん届く。
ニュースが次々と表示される。
SNSを見ると、いろいろな情報が目に入ってくる。
便利なはずなのに、見ているだけで疲れてしまう。
こうしたとき、「自分はスマホが苦手だから」と考える必要はありません。
もしかすると、操作の問題ではなく、入ってくる情報が多すぎるのかもしれません。
以前、「スマホが面倒になる理由|操作より情報量を整えるやさしい暮らし方」でも、このことについて書きました。
スマホを味方にするためには、何でも使えるようになることよりも、自分に必要な情報だけを残していくことも大切です。
通知を少し減らす。
あまり見ないアプリを整理する。
必要のない情報を追いかけない。
それだけでも、スマホとの付き合い方は変わってきます。
スマホを「学ぶ道具」として使ってみる
スマホには、もう一つ大きな魅力があります。
それは、分からないことを、その場で調べられることです。
昔なら、本を探したり、人に聞いたりしなければ分からなかったことも、今ではスマホで簡単に調べられます。
「この花は何という名前だろう」
「この料理はどうやって作るのだろう」
「昔見た映画のタイトルは何だったかな」
そんな小さな疑問も、立派な学びのきっかけになります。
そして最近は、AIに質問するという使い方もあります。
「AIは難しそう」と感じる方もいるかもしれません。
でも、最初から特別な質問を考える必要はありません。
「○○について簡単に教えて」と聞いてみるだけでもいいのです。
AIへの質問の作り方については、「AIに何を聞けばいいかわからないシニアへ|検索よりラクに学べる質問の作り方」でも紹介しています。
スマホを「情報を見るだけの道具」から、「自分の好奇心を広げる道具」に変えてみる。
これも人生後半のスマホの楽しみ方の一つだと思います。
昔好きだったことを、スマホでもう一度楽しむ
スマホを使って始める学びは、新しいものだけではありません。
むしろ、昔好きだったことをもう一度楽しむのもおすすめです。
たとえば、音楽が好きだった人なら、昔聴いていた曲を探してみる。
旅行が好きだった人なら、行ってみたい場所の写真や動画を眺めてみる。
料理が好きだった人なら、昔とは違うレシピを探してみる。
歴史が好きだった人なら、気になる人物や場所を調べてみる。
こうして考えてみると、スマホは「新しいことを覚えるためだけの機械」ではありません。
自分がこれまで大切にしてきたものを、もう一度楽しむための道具にもなります。
人生後半になると、仕事中心だった頃より、自分のために使える時間が増えることがあります。
その時間をスマホで少し豊かにしてみるのもいいでしょう。
スマホは「外へ出るきっかけ」にもなる
スマホの便利さは、家の中だけにあるわけではありません。
たとえば、近所で開催されるイベントを調べる。
行ってみたい店の場所を調べる。
電車やバスの時間を確認する。
目的地までの道を調べる。
こうしたことが簡単になると、「ちょっと行ってみようかな」と思えることがあります。
以前なら、「場所が分からないからやめておこう」と諦めていたことも、スマホがあることで一歩踏み出しやすくなる場合があります。
そして外へ出れば、人とのちょっとした会話が生まれることもあります。
スマホそのものが人間関係を作るわけではありません。
でも、外へ出るきっかけや、会話のきっかけを作る道具にはなります。
定年後の人とのつながりについては、「定年後の友達づくりは、あいさつから|友達未満のつながりが心を軽くする」でも書きました。
大きな人間関係を作ろうとしなくても、まずは「おはようございます」と言える場所がある。
そんな小さなつながりが、これからの暮らしを支えてくれることもあります。
「全部覚える」より「一つ覚える」
スマホが苦手な人ほど、「もっと勉強しなければ」と考えてしまうことがあります。
でも、スマホの使い方は一度に全部覚える必要はありません。
今日は写真を撮る。
明日は写真を家族に送る。
その次は地図を使ってみる。
そんな具合で十分です。
一つできることが増えると、「こんなこともできるのか」と次の興味が生まれます。
私が長く人の体を見てきて感じることの一つに、小さな変化は、無理なく続けたほうが身につきやすいということがあります。
スマホも同じではないでしょうか。
一気に覚えようとするより、生活の中で必要になったときに一つずつ覚えていく。
そのくらいのペースでいいと思います。
スマホとの付き合い方も、自分らしくていい
スマホを使う目的は、人によって違います。
家族との連絡に使う人もいれば、写真を楽しむ人もいます。
ニュースを読む人もいれば、動画を見る人もいるでしょう。
勉強に使う人もいれば、地図や交通案内に使う人もいます。
大切なのは、周りの人と同じように使うことではありません。
自分の暮らしが少し便利になる、自分の楽しみが一つ増える。
それなら十分です。
スマホは、人生そのものを変える特別な道具ではありません。
けれど、分からなかったことを調べたり、昔好きだったことを思い出したり、行きたい場所を見つけたり、誰かと連絡を取ったり。
そんな小さな行動を後押ししてくれる道具にはなります。
今日、スマホで一つだけ試してみる
この記事を読み終えたら、何か一つだけ試してみてください。
- 気になっていた場所を検索する
- 昔好きだった音楽を探す
- 料理のレシピを一つ調べる
- 家族に写真を一枚送る
- 分からない言葉を検索してみる
- AIに小さな疑問を一つ聞いてみる
- 近所のイベントを調べてみる
これくらいで十分です。
「今日はこれができた」
そう思えることが、一つあればいいのです。
人生後半の学びは、何か大きな資格を取ることだけではありません。
昨日知らなかったことを一つ知る。
行ったことのない場所を一つ調べる。
誰かに写真を一枚送る。
そんな小さな行動も、暮らしを少し豊かにしてくれます。
スマホを味方にすると、暮らしの選択肢が少し増える
私は、スマホを「若い人が使うもの」と考える必要はないと思っています。
もちろん、すべての機能を覚える必要もありません。
自分に必要なものだけ選べばいいのです。
情報が多すぎるなら、減らす。
分からないことがあれば、調べる。
興味があれば、学んでみる。
行ってみたい場所があれば、調べて出かけてみる。
誰かに伝えたいことがあれば、連絡してみる。
そうやって考えると、スマホは単なる通信機器ではなく、これからの暮らしの選択肢を少し増やしてくれる道具なのかもしれません。
「もっと使えるようにならなければ」と焦る必要はありません。
まずは今日、自分が「ちょっとやってみたい」と思ったことを一つだけ。
そこからスマホとの新しい付き合い方が始まるかもしれません。
senior.year.jpでは、人生後半の「健康・学び・終活・人とのつながり」について、70’spapaの視点から発信しています。
体を整えることも、学ぶことも、新しい道具を覚えることも、人生を小さくするためではありません。
これからも行きたい場所へ行き、会いたい人に会い、やってみたいことを楽しむ。
そのために、今の自分に合った方法を少しずつ見つけていきましょう。
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人生後半を、もっと自由に。
今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
― 70’spapa ―
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この記事を書いた人
70’spapa
43年間、整体の現場で多くの人生に寄り添う中で、 体だけではなく、心や暮らし、人とのつながりが人生を支えることを学んできました。
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