AIを使う人が増えてきました。
分からないことを検索するようにAIへ質問すると、すぐに答えが返ってきます。
文章をまとめてもらったり、旅行先を探してもらったり、スマートフォンの使い方を教えてもらったり。
以前なら自分で調べなければならなかったことも、AIに聞けば短時間で答えが見つかります。
とても便利な時代になりました。
でも、ここで一度考えてみたいことがあります。
AIを使っていることと、AIを使いこなしていることは、本当に同じなのでしょうか。
答えが返ってくる。
知りたかったことが分かる。
それだけで「AIを使えている」と思ってしまうことがあります。
けれども、本当に大切なのは、AIから答えをもらうことだけではありません。
その答えをどう受け取るのか。
本当に自分に必要な情報なのか。
そして、その情報を自分で判断できるのか。
私は、これからのAI時代には、「質問する力」だけでなく「情報を見極める力」も大切になると思っています。
AIに聞けば答えが返ってくる。それだけで十分なのだろうか
たとえば、何か分からないことがあったとします。
以前なら、検索サイトを開いて、いくつものページを見ながら答えを探していました。
今はAIに質問すれば、文章にまとめて答えてくれます。
これはとても便利です。
検索する時間も短くなりますし、自分が知りたいことに合わせて説明してもらうこともできます。
ただ、そこで少し注意したいのです。
AIが答えてくれたからといって、その内容が必ず正しいとは限りません。
情報が古いこともあります。
自分の状況には当てはまらないこともあります。
複数の考え方がある問題なのに、一つの答えとして示されることもあります。
だから、
「AIがそう言っているから大丈夫」
ではなく、
「なるほど。でも、本当にそうなのかな?」
と一度考えてみる。
この一歩が大切なのだと思います。
本当に大切なのは、AIを操作する技術だけではない
AIについて調べていると、
「上手な質問の仕方」
「AIへの指示の出し方」
「便利な使い方」
といった情報をよく見かけます。
もちろん、こうした知識も役に立ちます。
でも、私はそれ以上に大切なものがあると思っています。
それが、情報リテラシーです。
AIから返ってきた情報を、
「これは本当なのか」
「いつの情報なのか」
「自分の場合にも当てはまるのか」
「他の情報と比べてみたほうがいいのではないか」
と考える力です。
これはAIの使い方というより、情報との付き合い方の問題です。
どれだけAIの操作に詳しくなっても、出てきた情報を何でも信じてしまえば、自分で判断しているとは言えません。
便利な道具を使いながらも、最後は自分の頭で考える。
その姿勢は、これからますます大切になるのではないでしょうか。
「何を聞くか」を考えることは、自分の考えを整理することでもある
AIに質問するときには、
「何が分からないのか」
「何を知りたいのか」
を言葉にする必要があります。
たとえば、
「旅行先を教えて」
だけではなく、
「夫婦でゆっくり過ごせて、あまり歩かなくても楽しめる旅行先を知りたい」
と伝える。
すると、自分が何を求めているのかも、少しずつ見えてきます。
これはAIを使うことの、意外な面白さだと思います。
AIに質問するために、自分の状況や希望を言葉にする。
その過程で、
「私は本当は何をしたいんだろう」
「何に困っているんだろう」
と、自分自身について考えることがあります。
つまり、AIへの質問は、単なる検索ではなく、自分の考えを整理するきっかけにもなるのです。
分からないことは、若い人に聞いたっていい
AIを使っていて分からないことが出てきたら、誰かに聞いてみるのもいいと思います。
特に若い世代は、私たちが知らないデジタルの世界を当たり前のように使っています。
そんなとき、
「こんなことも知らないと思われるかな」
と遠慮する必要はありません。
「これってどうやって使うの?」
「今はこういうことができるの?」
と聞いてみればいい。
分からないことを人に聞くことは、恥ずかしいことではありません。
むしろ、自分が分からないことを認められることも、新しいことを学ぶための大切な力だと思います。
私たちにも、これまでの人生で身につけてきた経験があります。
若い世代には、新しい技術や情報があります。
それぞれが知っていることを教え合えばいい。
新しい技術を学ぶことが、人とのつながりを生むことだってあります。
「AIを使っている」のか、「AIに使われている」のか
AIは、とても便利です。
だからこそ、私は時々こんなことを考えます。
「AIを使っているのか。それとも、AIに使われているのか」
たとえば、何かを考える前に、とりあえずAIに答えを聞く。
AIが出した答えを、そのまま正しいと思う。
文章を作ってもらったら、自分では内容を確認しない。
おすすめされたものだから、それを選ぶ。
こうなってしまうと、便利な道具を使っているというより、自分の判断をAIに預けてしまうことになります。
AIに任せていい部分は、どんどん任せればいい。
でも、
「これは自分にとってどうなのか」
という最後の判断まで任せなくてもいい。
AIを使うときほど、自分の考える部分を残しておきたいものです。
AIの世界は、覚えたら終わりではない
もう一つ、AIについて難しいと感じることがあります。
それは、変化するスピードがとても速いことです。
新しい機能が登場する。
今までできなかったことができるようになる。
使い方が変わる。
少し前まで「最新」だった情報が、いつの間にか古くなっていることもあります。
だから、
「私はAIの使い方を覚えたから、もう大丈夫」
とは言い切れません。
むしろ、
「今はどんなことができるんだろう」
と、ときどき確認するくらいでいいのだと思います。
分からなければ調べる。
詳しい人に聞く。
実際に使ってみる。
そして、新しいことを少しずつ覚える。
AIそのものが変わり続けるのなら、私たちも一緒にアップデートしていけばいいのです。
新しいことに挑戦するとき、「分からない」を楽しんでみる
人生後半になると、知らないことが増えてきます。
若い人には当たり前のことが、自分には分からない。
そんな場面もあります。
でも、それを「年だから」と片づけてしまうのは、少しもったいない気がします。
分からなければ聞けばいい。
やったことがなければ、少し試してみればいい。
失敗したら、またやり直せばいい。
新しいことを始めるときに、最初から詳しい必要はありません。
むしろ、
「ちょっとやってみよう」
という気持ちのほうが大切なのかもしれません。
AIについても同じです。
すべてを理解する必要はありません。
便利そうな機能を一つ試してみる。
分からないことを一つ質問してみる。
そこから次の疑問が出てきたら、また聞いてみる。
そんな小さな繰り返しでいいと思います。
AIを使いこなすことより、自分で考え続けること
AIは、これからも進化していくでしょう。
私たちが想像していないような使い方も、どんどん生まれてくると思います。
だからこそ、AIに詳しくなることだけを目標にしなくてもいい。
それよりも、
新しいものに触れてみる。
分からなければ人に聞く。
AIの答えをそのまま信じない。
必要な情報かどうかを自分で考える。
そして、最後は自分で判断する。
この姿勢を持っていたいと思います。
AIを使うことは、決して若い人だけのものではありません。
人生後半だからこそ、新しいものを学ぶ楽しさもあります。
そして、分からないことを誰かに聞くことで、人とのつながりが生まれることもあります。
AIを使いこなすことよりも、AIを使いながら自分で考え続けること。
私は、そちらのほうを大切にしたいと思います。
便利な道具は、便利に使えばいい。
でも、道具に自分の判断まで預けない。
新しい技術を取り入れながら、自分自身も少しずつアップデートしていく。
そんな柔軟さを持って、これからの人生を楽しんでいきたいものです。
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この記事を書いた人
70’spapa
43年間、整体の現場で多くの人生に寄り添う中で、 体だけではなく、心や暮らし、人とのつながりが人生を支えることを学んできました。
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