夕方になると疲れる人へ|人生後半の「頑張りすぎない」一日の使い方
朝はそれほどでもないのに、夕方になると急に疲れてくる。
「昔なら、このくらい平気だったのに」と思いながら、夕食の準備をしたり、片づけをしたりする。
そんな経験はありませんか。
人生後半になると、体力そのものだけでなく、一日の過ごし方によって夕方の疲れ方が変わってくることがあります。
ここで大切なのは、「もっと体力をつけなければ」と頑張ることだけではありません。
むしろ、朝から夕方までずっと同じ調子で動こうとせず、一日の中で力を使う時間と休む時間を上手に分けることも大切です。
今回は、夕方に疲れやすくなったと感じる方に向けて、「頑張りすぎない一日の使い方」を考えてみます。
夕方の疲れは「体力が落ちたから」だけではない
夕方に疲れると、「年齢のせいかな」と考えてしまいがちです。
もちろん、年齢を重ねれば体の回復に時間がかかったり、若い頃と同じようには動けなかったりすることがあります。
ただ、それだけで説明できるとは限りません。
朝からずっと予定を詰め込んでいたり、休憩を取らずに家事を続けていたりすると、夕方に疲れが出るのは自然なことです。
私自身、長く整体の現場で人の体を見てきましたが、「体力がない」という言葉だけでは片づけられない疲れ方があります。
一日の中で、どこに力を使い、どこで休んでいるのか。
そこを見直すだけでも、暮らし方のヒントが見えてきます。
「朝から頑張る」が一日の後半を苦しくすることも
定年後は、会社の時間割から解放されます。
その一方で、「時間があるから、今のうちに全部やってしまおう」と考える方もいるでしょう。
朝の散歩をして、掃除をして、買い物へ行き、用事を済ませる。
午前中にたくさん動いた結果、午後から疲れてしまい、夕方には何もしたくなくなる。
これでは、せっかく時間が自由になったのに、一日の後半を楽しめません。
人生後半の暮らしでは、「できることを全部やる」より「夕方まで余力を残す」という考え方もあってよいと思います。
一日の予定を100%使い切らない。
少し余白を残しておく。
これは怠けることではありません。
これからの時間を長く楽しむための、暮らしの工夫です。
夕方の疲れを減らす「一日の配分」を考える
夕方になると疲れる方は、一日の予定を時間ではなく「体力の配分」で考えてみるのもおすすめです。
午前中に大切な用事を一つだけ
朝は比較的動きやすいという方なら、午前中に重要な用事を一つ入れてみます。
買い物、掃除、通院、庭の手入れなど、体を使う予定を全部詰め込む必要はありません。
「今日は買い物をする」と決めたら、それだけで十分な日もあります。
昼過ぎに一度、ペースを落とす
昼食を終えたら、すぐ次の用事へ向かわないことも大切です。
お茶を飲む、本を読む、少し横になる、静かな音楽を聴く。
眠らなくても、気持ちを切り替える時間になります。
「休む=何もしない時間」と考えるより、午後を気持ちよく使うための時間と考えると取り入れやすくなります。
夕方は「残った仕事」を片づける時間にしない
夕方になると、「まだこれをやっていない」と残った用事を片づけようとすることがあります。
しかし、疲れが出やすい時間帯に無理を重ねると、夕食の時間までぐったりしてしまうこともあります。
夕方は、できれば予定を少なくしておく。
「夕方には余力を残す」と最初から決めておくと、一日の過ごし方も変わってきます。
夕方に疲れたら「もっと頑張る」より「減らす」
疲れを感じると、運動不足を疑って、さらに体を動かそうとする方もいます。
もちろん、無理のない範囲で体を動かすことは大切です。
ただし、疲れているときに必要なのが、いつも「追加の努力」とは限りません。
たとえば、次のような見直しがあります。
- 一日に予定を入れすぎない
- 家事を一度に終わらせようとしない
- 買い物を毎日ではなくまとめられるものはまとめる
- 座って休む時間を意識してつくる
- 夕方以降の予定を減らす
- 疲れた日は予定を翌日に回す
「これくらいはできるはず」と思っていることを、一つ減らしてみる。
それだけでも、一日の余裕が生まれることがあります。
夕方を楽しむために「何もしない時間」も予定に入れる
定年後の生活では、仕事のように「何時までにこれを終える」という区切りが少なくなります。
だからこそ、自分で一日のリズムをつくる必要があります。
私は、人生後半では「予定のない時間」をもっと大切にしてよいと思っています。
夕方に疲れてしまう人なら、16時以降は大きな用事を入れない。
散歩をするなら短めにする。
好きな本を読む。
家族とゆっくり話す。
何もせず窓の外を眺める。
そんな時間も、一日の中では立派な予定です。
「何もしなかった」と考える必要はありません。
一日の最後に余白を残せたことそのものが、これからの暮らしを整える一歩になります。
こんな一日なら、夕方にも余力を残せる
たとえば、こんな過ごし方です。
- 朝:身支度をして、軽く体を動かす
- 午前:その日に一番大切な用事を一つ済ませる
- 昼:食事をして、ゆっくり休む
- 午後:趣味や読書など、無理のない活動をする
- 夕方:家事は必要最低限にする
- 夜:入浴や食事を急がず、ゆったり過ごす
もちろん、これは一つの例です。
朝型の人もいれば、午後から調子が出る人もいます。
大切なのは、誰かの生活リズムをそのまま真似することではありません。
自分が一日のどの時間に動きやすく、どの時間に疲れやすいのかを知ること。
そこから、自分に合った一日の配分を探していけばよいのです。
「夕方に疲れる」を暮らしを見直すサインにする
夕方の疲れを、単純に「年齢のせい」と決めつけてしまうと、そこで考えることが終わってしまいます。
でも、「今日は何をしすぎたのだろう」と振り返ってみると、意外な発見があるかもしれません。
掃除を頑張りすぎたのかもしれません。
外出が続いていたのかもしれません。
人と会う予定が重なっていたのかもしれません。
あるいは、睡眠や食事のリズムが崩れていた可能性もあります。
一日の疲れ方を見ることは、今の自分の暮らし方を知ることにもつながります。
70’spapaから、夕方に疲れるあなたへ
若い頃は、「疲れたら頑張って乗り越える」という考え方をしていたかもしれません。
私もそうでした。
けれど、人生後半になってくると、頑張ることだけが答えではないと感じます。
朝に頑張ったなら、午後は少しゆっくりする。
今日は疲れているなら、明日に回す。
予定を一つ減らして、その分、夕方に好きなことをする。
そうやって自分の体と相談しながら一日を組み立てるほうが、結果として長く動き続けられることもあります。
人生後半は、時間が少なくなるというより、自分の時間をどう使うかを自分で選び直せる時期なのかもしれません。
夕方まで頑張り切る必要はありません。
夕方にも少し余力を残して、好きなことや大切な人との時間を楽しむ。
そんな一日の使い方を、少しずつ見つけていきたいものです。
今日からできる小さな見直し
まずは明日の予定を一度眺めてみてください。
「これは本当に明日やらなければいけないだろうか」と考えてみる。
もし一つ減らせるものがあれば、減らしてみましょう。
そして、夕方に30分でも自由な時間を残してみる。
本を読むのもいいでしょう。
散歩をするのもいいでしょう。
家族と話すのもいい。
何もしないのも、もちろんいいのです。
人生後半の一日は、すべてを使い切らなくても大丈夫です。
少し余白を残す。
その余白が、明日の元気や、これからの楽しみにつながっていくことがあります。
なお、夕方の疲れが以前より強くなった、長く続いている、日常生活に支障がある、息切れや痛み、めまい、食欲の変化などを伴う場合は、年齢や生活リズムだけの問題と決めつけず、医療機関などに相談することも大切です。
この記事は一般的な健康情報としてお届けしています。医療行為や診断を目的としたものではありません。強い痛み、不調、持病がある場合は、無理をせず医療機関や専門家にご相談ください。
関連記事
この記事を書いた人
70’spapa
43年間、整体の現場で多くの人生に寄り添う中で、 体だけではなく、心や暮らし、人とのつながりが人生を支えることを学んできました。
このサイトでは「健康」「学び」「出会い」「終活」を通して、 人生後半をもっと自由に楽しむヒントを発信しています。