新しい趣味を始めるのに、遅すぎることはありません
「何か新しいことを始めてみたい」
人生後半になると、そんな気持ちがふと湧いてくることがあります。
仕事をしていた頃は、毎日の予定に追われて、趣味を楽しむ時間をなかなか持てなかった人もいるでしょう。
定年を迎えたり、生活のペースが変わったりすると、少し時間に余裕ができる。
そこで初めて、
「さて、これから何をしようか」
と考えることがあります。
私は、人生後半の趣味は「暇な時間を埋めるもの」ではないと思っています。
新しいことを始めると、学ぶ楽しさが生まれます。
外へ出る理由ができることもあります。
誰かと話すきっかけになることもあります。
場合によっては、これまで知らなかった自分の一面に気づくことだってあります。
だからこそ、趣味は単なる「楽しみ」ではなく、これからの暮らしを少し広げてくれるものなのです。
人生後半の趣味は「上手になること」から考えなくていい
新しい趣味を探すとき、最初から「何を極めようか」と考える必要はありません。
むしろ、最初はもっと気軽でいいと思います。
「ちょっと面白そう」
「前から気になっていた」
「一度やってみたかった」
それくらいの感覚で十分です。
例えば、写真に興味があるなら、いきなり高価なカメラを買わなくても、スマートフォンで撮ってみる。
料理が好きなら、今まで作ったことのない料理を一つ試してみる。
読書なら、普段選ばないジャンルの本を一冊読んでみる。
散歩が好きなら、いつもと違う道を歩いてみる。
最初から「続けなければ」と思うと、少し重たくなります。
まずは一度やってみる。
「またやりたい」と思ったら、もう一度やってみる。
そんな始め方でもいいのではないでしょうか。
「昔好きだったこと」をもう一度やってみる
新しい趣味というと、今までやったことのないものを探す必要があるように思います。
でも、意外と身近なところにヒントがあります。
子どもの頃に好きだったこと。
若い頃にやっていたこと。
仕事を始めてから、時間がなくてやめてしまったこと。
昔撮っていた写真を整理してみる。
昔好きだった音楽をもう一度聴いてみる。
以前読んでいた作家の本を手に取ってみる。
学生時代に興味を持っていた歴史を調べてみる。
こうした「昔の自分」との再会も、人生後半ならではの楽しみです。
以前とは違う経験を積んでいるからこそ、昔は分からなかった面白さに気づくこともあります。
新しい趣味を探すときは、未来だけでなく、自分の過去を振り返ってみるのも一つの方法です。
趣味が「学び」に変わると、毎日が少し広がる
趣味を始めると、自然に「もう少し知りたい」という気持ちが出てくることがあります。
写真を始めたら、光や構図について知りたくなる。
料理を始めたら、食材や調理方法を調べたくなる。
歴史に興味を持ったら、関連する本を読みたくなる。
スマートフォンで写真を撮るようになったら、編集方法を覚えたくなる。
こうして趣味が、そのまま「学び」につながっていきます。
以前、私は「学び直しに遅すぎることはありません|人生後半を豊かにする学びの見つけ方」という記事でも、人生後半の学びについて書きました。
学び直しというと、資格や勉強を思い浮かべる人もいますが、趣味から始まる学びも立派なものです。
「知りたい」が「やってみたい」に変わり、「やってみたい」が少しずつ日々の楽しみになっていく。
そんな流れがあってもいいと思います。
趣味は「人とのつながり」を生むこともある
もう一つ、趣味の面白いところがあります。
それは、人とのつながりが自然に生まれることがあることです。
例えば、写真を始めれば、写真を撮る人と話す機会が生まれるかもしれません。
地域の講座に参加すれば、同じことに興味を持っている人と知り合うこともあります。
料理教室や趣味のサークルに参加すれば、そこで会話が始まることもあるでしょう。
もちろん、無理に友達を作ろうとする必要はありません。
「同じことを楽しめる人がいる」
それだけでも、外へ出る楽しみは少し変わります。
趣味を入り口にして、学び、人とのつながり、地域との接点へと広がっていく。
これが、人生後半の趣味の大きな魅力だと思います。
もし「一人で過ごす時間が増えたな」と感じているなら、趣味を通して自然なつながりを探してみるのも一つの方法です。
新しい趣味は「小さく始める」のがちょうどいい
新しいことを始めるとき、最初から道具を全部そろえたり、大きな目標を立てたりする必要はありません。
むしろ、最初は小さく始めるほうが気楽です。
- 興味のある本を一冊読んでみる
- スマートフォンで写真を撮ってみる
- 近所をいつもと違う道で歩いてみる
- 料理を一品だけ新しく作ってみる
- 地域の講座を調べてみる
- 昔好きだった音楽を聴いてみる
- 図書館や地域の施設をのぞいてみる
「これならできそう」と思えるものが一つあれば、それで十分です。
続くかどうかは、始めてから考えればいい。
合わなければやめてもいい。
別のものを試してもいい。
趣味まで「続けなければならないもの」にしてしまうと、少し窮屈になります。
人生後半だからこそ、自分に合わないものを無理に続けない自由も大切にしたいものです。
趣味を始めるときに、少しだけ意識したいこと
新しい趣味を始めるなら、次の三つくらいを意識してみてください。
お金をかけすぎない
最初から高価な道具をそろえる必要はありません。
まずは手元にあるものや、無料で試せるものから始めてみる。
続けたいと思ってから必要なものを考えれば十分です。
人と比べない
同じ趣味でも、上手な人はたくさんいます。
でも、趣味は競技ではありません。
昨日の自分より上手になったかどうかより、「今日は楽しかった」と思えることのほうが大切です。
体に無理をさせない
外へ出たり、スポーツをしたりする趣味は楽しい一方で、体力に合わせることも大切です。
久しぶりに体を動かす場合は、いきなり無理をせず、今の自分にできる範囲から始めましょう。
趣味は生活を豊かにするためのものですから、趣味のために体を無理させる必要はありません。
趣味が見つからないときは「やりたいこと」より「気になること」を探す
「趣味を持ったほうがいい」と言われても、何も思いつかない人もいると思います。
そんなときは、「やりたいこと」を無理に探さなくてもいいのです。
「ちょっと気になること」を探してみてください。
テレビで見た場所。
新聞で読んだ話。
友人が話していたこと。
本屋で目に入った本。
街を歩いていて気になった店。
「何だろう?」と思った小さな疑問でも構いません。
その疑問を調べてみる。
一度体験してみる。
そこから趣味が始まることがあります。
大きな夢を探す必要はありません。
小さな好奇心を大切にする。
それだけでも、毎日の景色は少し変わってきます。
新しい趣味は、これからの人生の「入口」になる
人生後半に新しい趣味を始める意味は、単に暇な時間を楽しくすることだけではありません。
趣味から学びが生まれる。
学びから外へ出る理由が生まれる。
外へ出ると、人との会話が生まれる。
そこでまた、新しいことに興味を持つ。
そんな小さな循環ができることがあります。
「趣味を一つ始めたら人生が大きく変わった」というほど劇的なものでなくてもいいのです。
朝起きて、
「今日はこれをやってみよう」
と思えることが一つある。
それだけでも、毎日の時間には少し違った色が加わります。
私は、人生後半の豊かさは、何か大きなものを手に入れることだけではないと思っています。
小さな楽しみを一つずつ増やしていくこと。
その中に、新しい学びや人とのつながりが生まれていくこと。
そうした積み重ねが、これからの暮らしを少しずつ豊かにしてくれるのではないでしょうか。
「ちょっとやってみたい」があれば、それで十分
新しい趣味を始めるのに、年齢を気にしすぎる必要はありません。
「今さら無理だろう」
「もっと若い人がやるものだろう」
そんなふうに決めつけなくてもいいのです。
人生後半には、これまで生きてきた時間があります。
その経験があるからこそ、若い頃とは違った楽しみ方ができることもあります。
上手になることを急がない。
人と比べない。
お金をかけすぎない。
体に無理をさせない。
そして、何より「自分が面白いと思えること」を大切にする。
もし今、何か少し気になることがあるなら、まずは一度だけ試してみてください。
それが続かなくても構いません。
別のことを探してもいい。
新しい趣味を探すことそのものが、これからの自分を知る時間になるのです。
人生後半は、これまでの人生の「続き」だけではありません。
まだ知らないことに出会える時間でもあります。
「ちょっとやってみたい」
その小さな気持ちを大切にするところから、次の楽しみが始まるのかもしれません。
人生後半を、もっと自由に。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
― 70’spapa ―
※この記事は一般的な生活・健康情報としてお届けしています。趣味や活動を始める際は、ご自身の体力や体調に合わせ、無理のない範囲でお楽しみください。
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この記事を書いた人
70’spapa
43年間、整体の現場で多くの人生に寄り添う中で、 体だけではなく、心や暮らし、人とのつながりが人生を支えることを学んできました。
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